環境省は低炭素社会の実現を目指して、取り組みが遅れている賃貸住宅の省CO2(低炭素)促進を図る優遇施策を導入。
一定基準を満たせば最大で60万円(一戸あたり)の補助金が受けられます。平成29年度は予算35億円で実施、平成30年度も同額で実施される予定です。
今回は平成29年度の省CO2促進モデル事業に採択されたオーナー様にお話しをお伺いしました。
畑や宅地を所有しているので、何年かごとに土地活用の見直しが必要でした。 今回は、父の高齢化に加え、以前建てたアパートの借入金や減価償却が少なくなってきたので、そろそろ節税対策をしなくてはという状況でした。
生まれ育った地域に貢献できる土地活用ができればと、初めは介護施設も検討したのですが、自分の想いと合わない面も出て来たので、住む人が元気になるような賃貸住宅を建てようと考えました。
担当営業の方には「住むところ」ではなく「生活するところ」を創りたいと伝えました。
私にとって「住むところ」は寝に帰るだけの場所。アパートでいうと1LDKくらいの広さのイメージです。そうではなくて、泣いたり笑ったり、楽しんだり、子供の成長を喜んだり、「衣食住とともにある生活の場」を創りたいとお話ししたんです。
そういう意味で1軒1軒独立した佇まいで四季を感じる庭があるメゾネット、テラスハウスなら明るく元気な街づくりに貢献できると思いました。
省CO2促進モデル事業についてはセキスイハイムさんの方から提案をいただいて申請してもらいました。
省CO2の適合仕様はハイムさんの戸建て同等のサッシ、内装、LED照明などを装備するので、気密性、断熱性、省エネ性能がグレードアップして住み心地がさらに良くなります。何より光熱費が安く済む上に、余剰電力の入居者売電で太陽光発電のメリットをご入居者の方に還元できるという点が気に入りました。
これからの賃貸住宅はご入居者の方にどれだけ喜んでいただけるかが安定経営を維持する上で大切。だから、戸あたり最大60万円の補助金は大きいですが、仮に出なくても実施するつもりで申請をお願いしました。
計画地は閑静な住宅街の中にあり、所有地の中で唯一、美しい琵琶湖を遠望することができる3階建ての建物が建てられる立地でしたので、私達家族にとっても特別な思い入れがありました。
琵琶湖は四季を通じて美しく、夏は各地で花火大会が催されます。この地域も8月1日に小規模ながら花火大会があるのですが、ここが絶好のロケーションになるであろうことは間違いありません。そこで何としても「眺めのいい部屋」をご入居者の皆様に楽しんでいただきたいと考え、琵琶湖が見えない1階だけの部屋はつくらず、2階建てのメゾネットと、変則的ですが3階層目の部屋にこだわりました。
車はたくさんの精密部品を工場で組み立てて完成させ、検査してから店頭に並びます。もしお店で組み立てていたら不安ですよね。
家も同じだと思うのです。だから、工場品質のハイムさんの構造には絶大な信頼を寄せています。最近、地震が多いので尚更そう思います。
それに、これから社会は益々長寿命化していくと言われていますので、息子の代、その次の孫の代まで見据えた資産価値という視点も必要だと思いました。ハイムさんは高耐久で60年間長期サポートシステムもあり、永い安心が担保されていることも選んだ理由のひとつです。
ご入居される方々の生活を第一に考えられ、戸建感覚でお住まい頂ける次世代型の集合住宅を追求されたTオーナー様には、今回私自身随分と勉強させていただきました。
おかげで環境省の「賃貸住宅における省CO2促進モデル事業」に採択され、セキスイハイムにとっても自慢の1邸となりました。オーナー様には大変感謝致しております。